2023年WBCで注目の超人選手たち(投手編)

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2017年に開催されて以来、新型コロナウイルスの流行によって延期されていたワールドベースボールクラシック(WBC)が日本時間2023年3月8日(水)についに開幕し、3月22日(水)までの日程で計47試合行われます。
普段は野球はあまり見ないけれども贔屓の代表チームを応援するためにWBCは見る、という方も多いかと思いますが、せっかくスーパースターが集まる大会なので、超人的な選手たちの個人プレーにも注目して見てほしいと思います!
そこで、https://baseballsavant.mlb.com/で公開されている2022年シーズンのSTATCASTのデータをもとに、2023年WBCに出場する投手の中から各指標のトップ3の選手を紹介したいと思います。
気になる選手がいたら、ぜひ注目して見てください!
※ランキングは、MLB全体ではなくWBCに出場登録されている選手(2023/3/1時点)の中でのランキングになります。
野手編はこちらなので、併せて見てください!

※2023年WBCの日本戦以外の試合を観るためには、準々決勝まではJ SPORTS準決勝・決勝はAmazon Prime Videoへの加入が必要となるので、ご注意ください。

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4シーム平均球速部門

この部門は、2022年シーズンに投じた4シームの平均球速のランキングになります。
※2022年シーズンで50打者以上登板した選手に限定して算出しています。

■第3位:アメリカ代表 ダニエル・バード/ドミニカ共和国代表 サンディ・アルカンタラ 98mph(157.7km/h)

第3位は98mph(157.7km/h)で2名ランクインしています。

1人目は、コロラド・ロッキーズに所属するニエル・バード投手です。
バード投手は、制球難やイップスの発症により、なんと2017年シーズンで一度引退をしてアリゾナ・ダイヤモンドバックスのメンタルトレーニング部門のスタッフに就任しています。その後、2020年にコロラド・ロッキーズで現役復帰をしてカムバック賞を受賞、2022年シーズンは57試合に登板して防御率1.79と大活躍を果たしてアメリカ代表に選出されました。

2人目は、マイアミ・マーリンズに所属するサンディ・アルカンタラ投手です。
アルカンタラ投手は、4シームも平均球速は98mphと速いですが、それ以上に平均球速97.8mph(157.4km/h)の超高速シンカーを投じることで有名な投手です。
※アルカンタラ投手のシンカーは高速なだけでなく、縦方向に21.3inches(54.1cm)・横方向に17.7inches(45cm)と平均以上の変化量があります。

第2位:ドミニカ共和国代表 グレゴリー・ソト 98.7mph(158.8km/h)

(出典:https://full-count.jp/2021/04/07/post1070060/

第2位には、2022年シーズンまではデトロイト・タイガースに所属し、2023年シーズンからフィラデルフィア・フィリーズへトレード移籍したグレゴリー・ソト投手がランクインしています。
ソト投手は、4シームと共に98.1mph(157.9km/h)と高速なシンカー・89.3mph(143.7km/h)のスライダーを武器にしている投手です。

■第1位:プエルトリコ代表 エドウィン・ディアス 99.1mph(159.5km/h)

(出典:https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202211070000134.html

4シーム平均球速部門の第1位は、ニューヨーク・メッツに所属するエドウィン・ディアス投手がランクインしました。ディアス投手は、速球と90.8mph(146.1km/h)のスライダーを武器に2022年シーズンは32セーブをあげました。
また、トランペットがメインの「Narco」を使用した登場シーンは格好良いことで有名で、演奏者のティミー・トランペットの生演奏で入場した試合は、話題になりました。

4シーム平均回転数部門

この部門は、2022年シーズンに投じた4シームの平均回転数のランキングになります。
※2022年シーズンで50打者以上登板した選手に限定して算出しています。

■第3位:ドミニカ共和国代表 ホセ・ルクラーク 2639回転

(出典:https://full-count.jp/2019/08/03/post487010/

第3位には、テキサス・レンジャーズに所属し、2022年シーズンにトミー・ジョン手術からの復活を果たしたホセ・ルクラーク投手しています。

第2位:アメリカ代表 ジェイソン・アダム 2654回転

(出典:https://www.tampabay.com/sports/rays/2022/08/08/rays-jason-adam-has-made-quite-a-name-for-himself/

第2位には、タンパベイ・レイズに所属し、2022年シーズンは67登板で防御率1.56の好成績を残したジェイソン・アダム投手がランクインしています。

第1位:プエルトリコ代表 アレクシス・ディアス 2656回転

(出典:https://www.nbcsports.com/sites/nbcsports.com/files/2022/08/17/nbc_yahoo_diaz_220816.jpg

4シーム平均回転数部門の第1位には、シンシナティ・レッズ所属で2022年にメジャーデビューを果たし、最優秀新人選手賞5位のアレクシス・ディアス投手がランクインしました。
※アレクシス・ディアス投手は、4シーム平均球速部門第1位であるエドウィン・ディアス投手の実弟です。

コントロール(Edge%)部門

この部門は、2022年シーズンの投球がどれだけストライクゾーンギリギリに投じられているかのランキングになります。
※2022年シーズンで50打者以上登板した選手に限定して算出しています。

■第3位:プエルトリコ代表 エミリオ・パガン 47.2%

(出典:https://www.sandiegouniontribune.com/sports/padres/story/2022-07-30/padres-notes-emilio-pagan-twins-chris-paddack-mackenzie-gore-fernando-tatis

第3位には、ミネソタ・ツインズに所属するエミリオ・パガン投手がランクインしています。
なお、エミリオ・パガン投手の2022年シーズンの4シーム平均球速は95.6mph(153.9km/h)、BB%は8.8%でした。

■第2位:ドミニカ共和国代表 ラファエル・モンテロ 48.4%

(出典:https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202211130000233.html

第2位には、ヒューストン・アストロズに所属し、2022年シーズンは71登板で防御率2.37とブルペンの柱としてアストロズのワールドシリーズ制覇に貢献したラファエル・モンテロ投手がランクインしています。
なお、ラファエル・モンテロ投手の2022年シーズンの4シーム平均球速は95.8mph(154.2km/h)、BB%は7.8%でした。

■第1位:ベネズエラ代表 マーティン・ペレス 49.4%

(出典:https://www.si.com/mlb/rangers/news/texas-rangers-martin-perez-free-agency-negotiations-mlb-updates

コントロール(Edge%)部門の第1位には、テキサス・レンジャーズに所属し、2022年シーズンは先発投手として12勝、オールスターゲームにも選出されたマーティン・ペレス投手がランクインしました。
なお、マーティン・ペレス投手の2022年シーズンの4シーム平均球速は92.7mph(149.2km/h)、BB%は8.4%でした。

空振り率部門

この部門は、2022年シーズンの投球に対する空振り奪う確率のランキングになります。
※2022年シーズンで50打者以上登板した選手に限定して算出しています。

■第3位:アメリカ代表 デビン・ウィリアムズ 40.8%

(出典:https://full-count.jp/2022/05/04/post1216682/

第3位には、ミルウォーキー・ブルワーズに所属し、65試合に登板して防御率1.93の好成績を残したデビン・ウィリアムズ投手がランクインしています。
デビン・ウィリアムズ投手は、2022年シーズン平均93.9mph(151.1km/h)の4シームにカッターとチェンジアップを交えてK%も40.2%と全体上位1%に入る記録を残しました。

■第2位:イスラエル代表 ザック・ワイス 41.1%

(出典:https://full-count.jp/2022/09/03/post1275954/

第2位には、ロサンゼルス・エンゼルスに所属するザック・ワイス投手がランクインしています。
ザック・ワイスは、投球の6割を占めるスライダーで47.5%と高い空振り率を誇ります。

■第1位:プエルトリコ代表 エドウィン・ディアス 49.9%

(出典:https://full-count.jp/2022/11/07/post1304365/

空振り率部門の第1位には、4シーム平均球速部門に続きニューヨーク・メッツに所属するエドウィン・ディアス投手がランクインしました。
エドウィン・ディアス投手は、投球の58%を占めるスライダーで54.7%と高い空振り率を誇り、K%も50.4%と2022シーズン全体1位の成績でした。

変化量部門

この部門は、2022年シーズンの当該球種がどれだけ変化しているかのランキングになります。
※2022年シーズンで50打者以上登板した選手に限定して算出しています。
※変化量は、同球種で同様の球速の全体平均変化量に対してどれだけ変化しているかの数値になります。

■第3位:カナダ代表 ニック・ピベッタ カーブ 6.8inches(17.3cm)

(出典:https://www.pressherald.com/2023/02/22/red-sox-notebook-as-earlier-starts-become-norm-boston-ceo-sticks-with-710-p-m/

第3位には、ボストン・レッドソックスに所属するニック・ピベッタ投手のカーブがランクインしています。
ニック・ピベッタ投手のカーブは、平均球速77.2mph(124.2km/h)、回転数2710回転で、投球全体の27%を占めています。

■第2位:日本代表 大谷翔平 スライダー 7.2inches(18.3cm)

(出典:https://www.asahi.com/articles/ASPCH35SDPCDUHBI02Y.html

第2位には、ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平投手のスライダーがランクインしています。
大谷翔平投手のスライダーは、平均球速85.5mph(137.6km/h)、回転数は2493回転で投球の2.2%ながら被打率.136、空振り率37.8%と非常に打たれにくい変化球でした。

■第1位:メキシコ代表 エイドリアン・マルティネス チェンジアップ 9.8inches(24.9cm)

(出典:https://www.mercurynews.com/2022/08/28/as-rookie-stymies-yankees-makes-bid-to-stay-in-starting-rotation/

変化量部門の第1位には、オークランド・アスレチックスに所属するエイドリアン・マルティネスのチェンジアップがランクインしました。
エイドリアン・マルティネス投手のチェンジアップは、平均球速84mph(135.2km/h)、回転数は2289回転で投球の27.6%を占めています。

まとめ

■4シーム平均球速部門

順位名前球速
1プエルトリコエドウィン・ディアス99.1mph(159.5km/h)
2ドミニカ共和国グレゴリー・ソト98.7mph(158.8km/h)
3アメリカダニエル・バード98mph(157.7km/h)
3ドミニカ共和国サンディ・アルカンタラ98mph(157.7km/h)

■4シーム平均回転数部門

順位名前回転数
1プエルトリコアレクシス・ディアス2656回転
2アメリカジェイソン・アダム2654回転
3ドミニカ共和国ホセ・ルクラーク2639回転

■コントロール(Edge%)部門

順位名前Edge%
1ベネズエラマーティン・ペレス49.4%
2ドミニカ共和国ラファエル・モンテロ48.4%
3プエルトリコエミリオ・パガン47.2%

■空振り率部門

順位名前空振り率
1プエルトリコエドウィン・ディアス49.9%
2イスラエルザック・ワイス41.1%
3アメリカデビン・ウィリアムズ40.8%

■変化量部門

順位名前球種変化量
1メキシコエイドリアン・マルティネスチェンジアップ9.8inches(24.9cm)
2日本大谷翔平スライダー7.2inches(18.3cm)
3カナダニック・ピベッタカーブ6.8inches(17.3cm)

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