野球版虎の穴?日米で大注目のドライブラインとは?

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オフシーズンになるとメジャーリーガーのみならず、日本のプロ野球選手も数多くトレーニングに訪れることから耳にする機会が増えるドライブライン(Driveline Baseball)ですが、どのような施設かご存知でしょうか。
今回は、あまり詳しくは知られていないドライブラインについて紹介したいと思います。

ドライブラインとは?

ドライブラインの成り立ち

ドライブラインの創業者であるKyle Boddyは、かつて自身も投手だったものの怪我によってキャリアを断念した経験から、投球に関するバイオメカニクスについての研究を始めました。
2008年には、ハイスピードカメラや筋電位センサ等の設備をガレージに揃え、ドライブラインの前身となるラボを設立しました。この時のガレージはピッチングを行う18.44mを取るのもぎりぎりの非常に狭い環境だったようです。
2012年にドライブライン(Driveline Baseball)を設立し、2013年からはドライブラインでトレーニングを行う代表的な選手である、トレバー・バウアー投手が通い始めました。
当初は、外部施設での指導を快く思わずドライブラインへ通うことを禁止する球団もあったようですが、バウアー投手を始めとしてドライブラインに通う選手が結果を出すにつれ、ドライブラインの成果が認められるようになりました。
ちなみに、Boddy氏は手塚一志氏と姫野龍太郎氏の共著「魔球の正体」を知人に英訳してもらって読み込んでおり、この本を「原点」と語っているようです。

ドライブラインに通う代表的な選手

ドライブラインに通う選手の代表格はトレバー・バウアー投手です。2020年シーズンにサイ・ヤング賞を受賞したバウアー投手ですが、ドライブラインでのトレーニングで約85グラムの軽いボールを使用したプルダウン(助走をつけて投げるトレーニング)で、116.9マイル(約188km/h)を投じた映像は世界中に衝撃を与えました。

日本人の選手も数多くドライブラインへ通っていますが、その代表格は大谷翔平選手です。大谷選手もドライブラインへ通ってピッチデザインのセッションを受けているようです。

また、ドライブラインは選手のみならずコーチやトレーナー・アナリストの養成も行なっており、ドライブラインを巣立ってメジャーリーグの球団から採用される人もいるようです。2020年には、レイチェル・バルコヴェツ氏が女性として初めてメジャーリーグの打撃コーチとして、ヤンキースのマイナーチームの打撃コーチに就任することで話題になりましたが、バルコヴェツ氏も2019年まではドライブラインで働いていました。

ドライブラインのトレーニングは?

ドライブラインのトレーニングを受けるには?

現在、ドライブラインのトレーニング施設はアメリカにしか存在しないため、対面でのセッションを受けるためにはアメリカに行く必要があります。
しかし、ドライブラインは設立当初からWebでの情報発信に力を入れており、無料・有料でのプログラムが多数展開されていたり、ブログYoutubeの公式チャンネルでの情報発信が行われています。
興味のある方はぜひ確認して見てください!
なお、ドライブラインというとピッチャーに関するトレーニング専門と勘違いされている方もいるかもしれませんが、バッターに関するプログラムも存在しています。特殊な器具等は使用せず、すぐに練習メニューに組み込むことが可能なメニューも紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください!
また、vimeoにもDriveline Baseballのページが存在しており、こちらにも多数のトレーニング動画が投稿されており、一部のバッター向けのドリルについては日本語字幕付きで投稿されているので、おすすめです!

ドライブラインの代表的なトレーニング

ドライブラインの代名詞といえば、PlyoCare Balls(Plyoball)と呼ばれる重さの異なるサンドボールを投げるトレーニングです。
Plyoball通常のボールより軽い100g〜通常のボールよりも数倍重い2,000gの数種類のボールを投げ分けるトレーニングになりますが、筋力トレーニングではなく、可動域の拡大や正しい動作を身につけることを目的としており、大谷翔平投手を始めとして多くの選手の試合前ルーティンにも組み込まれているメニューになります。

プライオボールを使用したトレーニングについては、こちらの記事で詳しく紹介していますので、参考にしてください!

いかがでしたか?
今回は近年日本からオフシーズンに通う選手が増えているドライブラインについてまとめました!

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